学校薬剤師とは

学校薬剤師とは

学校では、学校医・学校歯科医・学校薬剤師が子供達の健康を守っています。
学校薬剤師は、学校保健委員会の一員として、学校の施設設備や環境の「健康診断」をすることによって子供達の快適な教育環境を守っています。

学校薬剤師の仕事

幼稚園、小学校、中学校、高等学校には、学校医、学校歯科医と共に、学校薬剤師を必ず置くことになっています。(学校保健安全法第23条)

学校薬剤師の主な任務

1.学校保健計画及び学校安全計画の立案に参与します。
2.飲料水、水泳プール、排水、給食、照明、空気、暖房、換気、騒音など学校・教室の環境衛生について検査します。
3.学校の環境衛生を維持・改善するために必要な指導や助言をします。
4.健康相談や保健指導に参画します。
5.保健室の医薬品や理科室の毒物・劇物など、薬品・用具の管理について指導及び助言をします
6.学校、地域社会において 「薬物乱用防止の活動」に協力します。
7.「薬の正しい使い方」について、指導・助言します。

教室の環境

・換気及び保温等 温度、湿度が適当であるか炭酸ガスなどで空気が汚れていないか検査します。
最近はシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドやトルエン、キシレンなど揮発性有機化合物の検査や、ダニおよびダニアレルゲンの検査も含まれるようになりました。
・採光及び照明 勉強する場所が、十分に明るさがあるか、室内の明るさが均等であるか、まぶしさがないかなど検査します。
・騒音 勉強の妨げになるような「騒音」がないか、検査します。

飲料水の水質及び施設・設備

水道水が飲用に適切であるかどうか検査します。

学校の清潔、ネズミ、衛生害虫など及び教室の備品

害虫の駆除やゴミ処理について、また、机・椅子が体格にあっているかどうかについて、指導・助言します。

水泳プール

プール水の水質と付属施設・設備の管理状況・衛生状態について検査します。

給食

給食施設・設備の衛生環境状況および食器・器具の洗浄状況について検査します。

薬物乱用防止教育

近年、薬物汚染の低年齢化大学生による大麻事件が急増しています。青少年を薬物乱用から守るため正しい知識の普及活動に積極的に取り組んでいます。

正しい薬の使い方

学習指導要領に「薬の正しい使い方」が取り入れられました。薬の専門家として、学校の先生達による授業をサポートします。

健康指導

感染症や食中毒が起こらないように、手洗いやうがいの励行を指導したり、二酸化炭素の検査結果を健康教育につなげたり、喫煙、飲酒の害について指導、助言を行っております。

関連資料

学校薬剤師の歴史

明治5年に学制ができ、その中に伝染病の予防、学校の設備の衛生、児童生徒の健康管理、身体検査に関することが定められ、学校医、学校歯科医による学校衛生の基礎が出来上がりました。これが発展して今日の学校保健に至っています。学校には、救急薬品をはじめ理科用薬品などがありますが、その管理は必ずしも充分に行われているとは言えませんでした。特に医薬品の管理については多くの問題を抱えていました。

昭和の初期に、保健室で昇汞(消毒薬)をびんに移し変えたのを知らずに他の教師が胃腸薬と思い、児童に飲ませ死亡させるという不幸な事件がありました。この事件がきっかけとなり、学校における医薬品の管理を指導するための学校薬剤師の必要性が叫ばれたのです。

埼玉県では、昭和9年4月、鳩ヶ谷町尋常小学校において学校薬剤師が就任し、埼玉県において初めて嘱託制が創設されました。

その後、日本薬剤師会は学校薬剤師の重要性を感じ、その制度の全面的な普及と促進を図るため、政府に「学校薬剤師の設置」の請願書を提出し、昭和29年学校薬剤師法が法制化されました。それに伴い、埼玉県学校薬剤師会が発足しました。昭和33年学校保健法が制度化され、学校薬剤師が必置制となりました。

現在では、日本全国の学校に設置されております。

私たち学校薬剤師は児童・生徒の安全確保のために学校環境衛生の定期検査を行い、快適な学校環境づくりの活動を行っております。